飲食店に立地は関係ない!?それは本当か嘘か私の考え方

ある店舗

「立地が悪いからお客が来ない」そう思っているあなた、それは単なる言い逃れでしかなく、飲食店に立地は関係ありません。

そういう私も過去にはそう思った事があるのは事実です。しかし、時代が移り変わり個人事業家でもいろいろと能動的に戦略が打てるようになりました。

ですから、自分の飲食店の立地が悪いからなんて言い訳をしている人は怠慢なだけで、そんなの関係ないですから、これから私が書く記事を参考にして、まずは行動・実行してみたらいかがでしょうか。

そうすれば少しずつ変化が現れ、明るい未来が開けてきます。一緒に頑張りましょう。

以下、この記事内容は私の経験に基づくものですから、個人事業の小規模飲食店に対象を限った参考意見となります。

目次

飲食店に立地は関係するか

「飲食店に立地は関係ないは本当か嘘か」のタイトルについて結論を先に言いましょう。

これは半分は本当で、半分は嘘です。

なぜかというと飲食店の経営はいろんな戦略をとれるビジネスであり、立地に合わせて戦略を変えていけば十分に成り立つのです。そういう考え方で言うと立地は関係ないと言えます。

しかし、例えばハンバーガーショップのような店で言うと絶対立地は選ばないと成り立たないと思います。そういう場合だと嘘だと言えます。

要するに自分が思い描く店の業種・業態で変わると言えます。これは容易に区別できると思います。

そして、ここで特に言っておきたい事は結構思い違いをしている方、またはそもそも理解していない方が多いのですが、商業一等地と言われるところに出店をすれば飲食店は繁盛すると思っていらっしゃる方がいるという事です。

これは大きな間違いです。この一等地の意味はあなたの店が繁盛する一等地という意味ではなく、不動産価値としての一等地であってどのビジネスが繁盛するという保証がある訳ではないのです。

家賃がやたら高いだけで、まったくお客が付かない事態もあり得ます。

戦略によって立地選定が違う過去の具体例

例えば、過去の話で有名な事例(今現在は店舗数も飽和状態にあり、各社、戦略も変わってきていると思います)が、マクドナルドとモスバーガーの競争戦略の例ですが、過去においてのマクドナルドは徹底的に、出店は一等地狙いでした。

そもそも、マクドナルドの日本での第一号店が1971年銀座・三越の1階なのです。これは究極の日本国内においての一等地であり、そんな高級地にハンバーガーショップは無いでしょ、という感じです。

この話は有名な話でこの戦略が大成功、あまりの忙しさにレジが一カ月位でぶっ壊れたそうです。そして、その後の出店立地もすべて一等地狙いに徹して、瞬く間に日本中に知れ渡ったそうです。

一方資金力がなかったモスバーガーの方は創業者の強い信念「本当においしいものを提供すれば、一等地でなくともお客さまは来てくれる。」の思いのもと、徹底的に二等地狙いで、マクドナルドとは一線を画す戦略で見事に成長を遂げました。

この二社は現在でも存続していますから、現実として受け止めていただけると思います。

要するに立地が変われば、戦略が変わるだけなのです。その事実を知ってほしいので事例として書きました。

どう戦略を立案するか

さてここではその戦略というものを考えていきますが、その戦略の要となる店のウリをあなたはしっかり説明できるでしょうか。

しかも他店とは明らかにそのウリのポイントが、差別化できたものでなければなりません。常識的に考えてもそうでなければ、お客様から新たに選ばれる店になるはずがありません。

店のウリが決まったらそれを核にして、コンセプトを考えなければなりません。コンセプトは一度決めるとすべてがそれに基づいて出来上がっていくので、決して途中でぶれないものでなければ店の営業がおかしくなります。

そして、それらのプランがしっかり出来上がった状態で、初めて広くお客様に知らしめる方法を考えることになります。

この知らしめるというところが、過去から現在にかけて大きく変化を遂げてきた部分なのです。その変化ゆえに小規模飲食店の立地の関係に、差がなくなってきたと言えます。

さらに情報を得たお客様が、簡単に目的地に到達できるようになったという、現代におけるハイテクの進化も相まって、なおさら個人の小規模飲食店に立地の関係は、ほとんどなくなったといっても良いと思います。

私自身が長い営業経験を通じて、まさにそれを実感しています。

お客様の消費行動の変化を認識する

近年スマホが一般的に普及してからのお客様の消費行動の変化というものは、顕著なものがあります。

何をするにも、すぐスマホです。スマホさえあれば何でもできる時代になりました。逆に考えるとお客様を誘導するには、スマホを意識しなければ始まらないとも言えます。

ですから立地の差を埋めるには、このスマホを意識した知らしめるという情報発信が絶対不可欠と言えます。幸いにもほとんどの情報発信ツールが、無料で手軽に使用できる環境が整っています。

お客様は自宅でまたは外出先において、スマホでそういう情報を検索しながら比較、そして気の向いた店に今度はナビで簡単に間違いなく、辿り着けるという時代です。

過去においては結構電話での、当店への道案内の問い合わせがあったものですが、今現在はそんな問い合わせ電話は皆無です。それだけお客様は使いこなしているということです。

さらに一言付け加えておきたい事は、ここ何年かの変化として、ネットのツールを利用した予約が増えているという事です。ですから、そういうシステムを構築していない飲食店はかなり機会損失をしているのではないかと思われます。お考え下さい。

まとめ

以上ですが、まとめとして要点を簡単に整理したいと思います。

  1. 個人の小規模飲食店に立地は関係ないと言える
  2. その絶対的条件は、店として差別化を図った、ウリを持っているという事
  3. さらに、そのウリを核としたコンセプトを確立し、営業実行している事
  4. 最後にそれらの事実を、スマホを意識した情報発信を、絶えず更新してお客様の注意を喚起している事

差別化を図ったウリを持つというのが、なかなか難しいと思いますが、簡単に考えるなら、何でも良いから専門特化したものを持っているかどうか、と考えるとわかりやすいと思います。

補足

いかがでしょうか、すでに実行している方は更なる努力を、まだの方はまずは第一歩を実行したらいかがでしょうか。

コツは勉強してからではなく、手当たり次第に思いついたものから、取り合えず実行してみるという行動力が大事だと思います。

要は慣れですから、そしてその慣れによっていろいろと調べている内にわかってきます。

わかってきたら、いろんな方法をいくつか組み合わせることによって、相乗効果が生まれてきます。

さあ、頑張りましょう。ご健闘を祈ります。

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