Youtubeが主流なメディアとなってきた昨今、ゲームの実況配信、美容系、グルメ系など、様々なジャンルのYoutubeチャンネルが登場してきましたよね。
そんな中、企業が動画を作成・投稿しているオウンドメディアチャンネルというものが存在していることをご存知でしょうか。なかなか耳にしたことのない人もいると思います。
今回は、多く存在しているオウンドメディアチャンネルの中でも「有隣堂しか知らない世界」についてご紹介します。
1、有隣堂のオウンドメディアについて
1-1、オウンドメディアとは
まずは、オウンドメディアについてご紹介します。
そもそもオウンドメディアとは「自社が発信するメディア全般」のことを指します。これには以下のようなものが含まれます。
- ブログ
- SNS
- 出版物
- パンフレット
- 動画
つまり「有隣堂しか知らない世界」というチャンネルは、有隣堂が自ら動画を作成し発信しているものというわけです。基本的には文章でのコンテンツを発信することが多いのですが、ここ最近になりYoutubeや動画を通して発信する方法も主流になりつつあります。
1-2、オウンドメディアの目的
企業が自ら発信するメディアには2つの目的があるとされています。
- ユーザーと接触機会を増やす
- 自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらう
まずは、ユーザーとの接触機会を増やすということです。企業がオウンメディアを発信することで、多くのユーザーから閲覧される機会が増えますよね。これにより、その企業を認知する人が増えることに期待しているのです。
また、自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらうことも目的としています。物を買うときやサービスを利用する際に、レビューやクチコミを参考にされる方も多いと思います。
オウンドメディアを通して企業がどのようなもの、またはサービスを商品として売っているかを発信することで、そのようなユーザーに商品やサービスの魅力を理解する機会を設けられるのです。
2、「有隣堂しか知らない世界」とは
ここまで、オウンドメディアがどういうコンテンツなのかについてご理解いただけたでしょうか。ここからは早速「有隣堂しか知らない世界」について詳しくご紹介します。
2-1、「有隣堂しか知らない世界」について
「有隣堂しか知らない世界」とは、有隣堂が自ら運営しているYoutubeチャンネルで、オウンドメディアの一つです。2020年2月にチャンネルを開設後、約2年半でチャンネル登録者数が16万人を超えており、現在多くの視聴者から注目されているYoutubeチャンネルです。
こちらが「有隣堂しか知らない世界」のYoutubeチャンネルです。
https://www.youtube.com/channel/UCmKlo3BXt60nzgk2r_JgvwQ/featured「有隣堂しか知らない世界」チャンネルを企画・プロデュース兼ディレクターをしているのは、有隣堂の社員であるハヤシユタカさんです。
有隣堂はYoutubeだけではなく、TwitterやTikTokでも開設しています。
- Twitter:https://twitter.com/Yurindo_YouTube?s=20&t=myS1_14YMjC484oDSNjpbg
- TikTok:https://www.tiktok.com/@yurindo_youtube?is_from_webapp=1&sender_device=pc
2-2、ブッコローとは何者
「有隣堂しか知らない世界」には、多くの人物が登場します。その中でも動画の中でMCを勤めており、ひときわ目立っているのがオレンジのキャラクター・ブッコローです。
動画を視聴したことがある人は、一体何者なのかと思いますよね。そんな謎多きブッコローですが、過去のインタビュー記事でブッコローについて記載されていました。
こちらが過去のインタビュー記事です。
https://bunshun.jp/articles/-/50370?page=5ブッコローとは正式名称をR.B.ブッコローと言います。中年のミミズクという設定で、ブッコローの中の人は男性ですが、日中は有隣堂の社員として働いているそうです。
YoutubeチャンネルのMCに就任したきっかけは、前述した企画・プロデュース兼ディレクターのハヤシユタカさんからのスカウトでした。
ハヤシユタカさんとブッコローの中の人は、同僚だったそうです。お願いされたら断れない性格の中の人は、その話を軽い気持ちで引き受けました。
そんなブッコローですが、視聴者からは「トーク力がすごい」と話題になっています。そのことについても、過去のインタビューで答えていました。
こちらが、トーク力に関するお話しをされているインタビュー記事です。
https://bunshun.jp/articles/-/50370?page=6なんと、ブッコローのトーク力は合コンで培われたものなのだそうです。大学生の頃は合コンに頻繁に参加していたとお話しされています。
ブッコローの饒舌さや瞬発力のあるツッコミは、合コンの経験が活かされているのですね。
そんなブッコローの中の人のプロフィールについて詳しく調べましたが、残念ながら公開されておらず、本名や生年月日等は全て不明でした。
3、チャンネル開設のきっかけ
「有隣堂しか知らない世界」を開設したのは、有隣堂の社長・松信健太郎さんの言葉がきっかけだったそうです。
こちらの記事に、Youtubeチャンネルを開設したきっかけについて、詳しく記載があります。
https://webtan.impress.co.jp/e/2022/05/24/42740ネット通販が身近なものになってきた現在、書店の経営はかなり厳しくなってきているそうです。
そんな時、松信健太郎社長が「新たな利益の柱になるような新規ビジネスをしたい」「新しいことにチャレンジして社員さんたちの成功体験を作りたい」とおっしゃられたのが、Youtubeチャンネルを立ち上げたきっかけでした。
企画・プロデュース兼ディレクターのハヤシユタカさんは、このことについて「社長はユーザーに対して、どうせなら有隣堂で買いたいと思って欲しいのではないか」とお話しされています。
Youtubeチャンネルを開設することで、有隣堂のファンを増やしたいと考えたのですね。
4、有隣堂しか知らない世界の人気の秘密
多くの視聴者から注目され始めている「有隣堂しか知らない世界」ですが、このチャンネルの人気の秘密は何なのでしょうか。
それは全く忖度のない動画スタイルです。動画を見てみると、有隣堂に対してポジティブな意見だけではなく、ネガティブな意見も盛り込まれています。
例えば、有隣堂で食品が買えるという動画の中では「それってTSUTAYAの方が先ですよね」と、有隣堂に対してマイナスな発言をしています。
こちらの0:30〜から、有隣堂に対してマイナスな発言をされています。
また、別の動画で、ガラスペンを紹介した際には、「Amazonで買った方が安くない?」という発言もされています。
こちらの動画の6:20〜から、Amazonのお話をされています。
このような発言が多く見られる「有隣堂しか知らない世界」ですが、これができるのは、有隣堂がYoutubeを通して商品やサービスをアピールするということに重きを置いているのではなく、ただ有隣堂のファンを増やすということに重きを置いているからです。
このブッコローの素直さが話題を呼び、人気を集めているのですね。
5、まとめ
いかがでしたでしょうか、今回は「有隣堂しか知らない世界」について調べました。ここまでの情報をまとめてみます。
- オウンドメディアとは自社が発信するメディア全般のことを指す
- オウンドメディアの目的はユーザーと接触機会を増やし、自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらうこと
- 「有隣堂しか知らない世界」は有隣堂が運営しているYoutubeチャンネル
- オレンジのキャラクター、R.B.ブッコローとは、中年のフクロウという設定
- ブッコローの中の人は、有隣堂の社員
- 松信健太郎社長の発言をきっかけにYoutubeチャンネルを開設
- 有隣堂に対して全く忖度のない動画スタイルが人気を呼んでいる
オウンドメディアとは、企業が自らメディアを発信することで、ユーザーに企業の印象を与えるだけではなく、実際のユーザーの声が分かるなど、マーケティングの上で有効な方法です。
それに加えて「有隣堂しか知らない世界」のように、動画に対する社員のアイデアや動画内で取り上げられている忖度のない意見は、ユーザーの注目を集めファン獲得につながることが分かりましたね。
「有隣堂しか知らない世界」では商品の説明だけではなく、出演者とブッコローの掛け合いが面白く夢中になること間違いなしです。気になる方は、ぜひ動画を見てみてくださいね。
以上「有隣堂しか知らない世界」とは何?人気の秘密を詳しく調査!でした。
by 女性ライター maki